ほけん5月号
~5月ほけんだより~
新年度になり1ヶ月がたちました。しかし4月は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により、家庭保育協力期間が延長されたためクラス全員が揃う事が出来ませんでしたが、命や健康を守るためのご協力をたくさんいただきありがとうございました。
新型コロナウイルスは依然と感染者も多く油断ができない状況であります。引き続き感染予防対策が大事になります。保育園でも日々対策を考え予防していきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<子どもがよく発熱する理由>
初めて保育園に通うようになり多くなるのが、頻回な風邪症状や発熱です。「なぜ保育園に通ってからこんなに熱がでたり、ずっと風邪をひいているのか」、「すぐお迎えの電話が来て仕事に中々出勤できない」など、保護者の方は様々なご心配やご不安がおありだと思います。
なぜ子どもはよく風邪をひくのか?
1番の理由としては、子どもは免疫機能が未熟であるということです。人の体には感染から体を守って打ち勝とうとする免疫グロブリンという物質があります。お母さんの胎内や母乳からもらった免疫グロブリンは生後6か月頃までに徐々に減少していきます。(生後6か月までは感染症にかからないというわけでは決してありません)
保育園に通い始める時期である生後6か月~2歳頃までは人生で一番免疫グロブリンが少ない時期であるため、頻繁に風邪や発熱が起こります。多くの場合1年に6~8回程、15%の子どもは9~12回風邪をひくとも言われており、保育園はそのような乳幼児が集団で活動するためリスクも高くなります。そして子どもは大人と違い、咳エチケットができないことや、鼻水を手で拭いおもちゃなど色々な場所を触ったりすることで、子ども同士で風邪を移しあってしまいます。そのため入園してすぐは特に、急な発熱などで欠席やお迎えの電話が多くなると思います。しかし、生後6か月からは自分で様々な感染症に対しての抵抗力をつけていく時期となります。
予防接種を打ちましょう
そのためにも予防接種は時期が来たらしっかり打ちましょう。任意のワクチンも、保育園では流行しやすい感染症となるものが多いです。
解熱してから1日は自宅で安静にすることをおすすめします
頻回に風邪など感染症にかかることで徐々に体力をつけていく乳幼児期ですが、大人に比べて抵抗力や体力がないため重症化することもあります。人の体温は起床時が一番低く、徐々に活動とともに体温は上昇して夕方ごろに最も高くなるとされています。そのため朝には解熱していても登園後に発熱しお迎えを依頼することも多くなります。また十分に回復していない状態で登園すると新たな風邪ももらい長引いてしまうことが多いです。現在新型コロナウイルス対策として解熱24時間後以降の登園をお願いしていますが、コロナが終息した後も、仕事のご都合もあると思いますが、解熱して1日はご家庭で様子をみていただくとお子様にとっても安心です。
保育園での感染対策
保育園でも感染拡大を最小限にするために、日ごろから掃除・消毒を頻回に行うこと
や、ジアイーノの設置や次亜塩素酸水であるセラ水を噴霧する加湿器を各クラスに設置しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<服を厚着しないようにしましょう>
気候が暖かくなり、園庭で遊んでいる園児さんも汗をかいている様子をよく見かけるようになりました。まだ裏起毛の洋服や厚手の服を着ていたりロッカーに入れている園児さんもいますが、子どもは新陳代謝がよく汗をかきやすいことや皮膚トラブルも多いです。厚着をすることで熱がこもりやすくこの時期から熱中症となることもあるため、薄手のトレーナーや半袖、薄手のシャツをご準備ください。園でも気候や園児さんの様子によって衣服調整を行っていきます。